トン先生のコラム  

最近の患者様の動向

高齢化社会になりつつある日本の情勢を反映し、形成外科、美容外科を訪れる患者様も変わりつつあります。40歳以上の皆様は、元気で若く、美しく生きたいとう願いを強くお持ちです。そのため、美容外科手術としては、しわとり術が増えています。これは全国的な傾向なのです。若く美しくありたいという願いは、健康維持にもつながりますので美容外科医としても良い傾向だと思っています。
そしてさらに高齢者になりますと、いざ病気になり介護される側になったとき、恥ずかしくないようにと、わきが、出べそ、陰唇肥大、陥没乳頭、包茎などを治療する方も増える傾向にあります。時代は変わりつつあるということでしょうか。
インターネット病院

IT革命が進む中、医療分野でもインターネット内のホームページを持つ医師が増えて参りました。その中で、ネット上の架空の病院を建設されている方も散見されるようになりました。もちろん、実在する病院ではありませんので、医療行為をすることは出来ません。
しかし、その病院の多くは、医師がボランティアで出来る限り質問に答えているところが多く、メリットは沢山あります。
  1、24時間オープン
  2、ちょっと気になることを医師に相談できる。
  3、何科に行って良いかある程度のアドバイスをもらえる
  4、応急処置などの情報が得られる。
  5、普段、医療機関にかかっていて、疑問に思っていることも気軽に相談出来る。
などがそのメリットです。
そういう私も、1999年12月にプライマリーネットホスピタルを建設しました。
目的は、一般家庭と医療機関の橋渡しです。
日頃、診療していて患者様にアドバイスしていることやこんな知識を持っていて欲しいということを中心に、内科、外科、整形外科、泌尿器科、などほとんどの科の標榜をしています。例えば、冷たい湿布と暖かい湿布はどうやって使い分けるの?とか、子供が頭をぶつけたときの応急処置は?手を切ったらどうしたら良いの?やけどしたらどうすれば良いの?などなどできる範囲で解説しております。
もちろんその内容は、すべて僕が信頼する専門医にチェックをしてもらっています。もちろん、ボランティアで、本当に善意の気持ちで集まった医師が管理する病院です。質問には僕がお答えできない内容は専門医の先生に転送してお答え頂くような態勢をとっています。
 現在のところ、沢山の質問が全国と言わず、カナダ、オーストラリア、ドイツ、などの日本人からも来ます。海外では、言葉の障害が有り医師にかかっても納得できる質問が出来なかったり、不安を抱えている人たちが多いようです。一日に平均約10件の質問が届いており、迅速に答えるのも大変ですが、出来るだけ頑張ってみようと思っています。
繰り返し申し上げますが、インターネット内の病院での医療行為は出来ません。
しかし、一般の方々がちょっとしたことが分からないで治療が遅れたり、あの時早めに医者に行っていれば大事にならなかったのに、、。といったことは防止できるのではないかと考えています。その根底にあるのは、患者様の健康を願う医師としての倫理観であり、善意であるのです。そう言った意味でも一般の家庭と医療機関を結ぶ橋渡しを目的としてそれ以上でもなくそれ以下でもありません。僕たちの善意の気持ちをご理解頂いてアクセスして頂けるよう心からお願い申し上げます。