トン先生のコラム 徒然 その5 |
7 食 | |
最近読んだ本に、杏林予防医学研究所長の山田豊文氏のものがあります。健康を保つにはバランスの取れた食事(マゴワヤサシイ)が一番大切である。トランス脂肪酸は毒である、などがきちんと理由を明確にして述べられています。 現代人が、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、などの慢性の病気に悩まされるのは、突き詰めていくと食がきちんとなっていないからだという意見です。僕は氏の言わんとすることに"目から鱗"的にとても納得してしまいました。 確かに僕が小さい頃(40年ほど前)、現代病といわれるアトピーの子供さん、花粉症に悩まされている方はほとんどいなかったのではないでしょうか。環境の変化もその原因の一つではあるでしょうが、人間の生命の根本である食べるということがおろそかにされてきたことがそのもっとも大きな原因と思われるのです。全てではないでしょうが、レトルト食品、カップラーメン、ファーストフードなど便利であるがゆえに一般に浸透しているものが、知らす知らず健康を害する食となっていると思われます。 最近は、食の安全意識がずいぶん高まって来たために、有機農薬を使っての野菜栽培、抗生物質を与えない牛、鳥、豚の飼育などがなされるようになって来ました。これは非常に良い傾向だと思っています。薬漬け医療もどんどん見直されています。医療費削減効果もありいい方向に進んでいるのです。 食べることが大好きな僕です。この本を読んで、安全なものを食べることに今まで随分関心が無かったことを反省然りでした。 病気にならないで健康で長生きをするには、まず、生きる基本である安全なものを美味しく食べて、栄養バランスのとれた食事を絶対にしなければいけないと思うようになりました。手間、時間のかかることもあるでしょうが、そこをきちんとしなければいけないと思っています。これにも日々の地道な努力が必要と言えます。 病気にかからない予防医療が注目を集めています。歩くこと、笑うこと、噛むこと、脳を使うこと、筋肉を鍛えておくこと、関節を柔軟にしておくことはもちろん大事なのですが、その前にまず、体を養ってくれる食べるものを吟味しておくことが大切だと思います。 皆さん、安全な食物をバランスよく食べることの大切さを認識し、日々の努力によって健康で元気であり続けましょう。(2008.2.3) |
|
←8 祝日、休日 | 6 読書のすすめ→ |