トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 1004 メディカルエステ トラネキサム酸
日々に新たに 1004 メディカルエステ トラネキサム酸
立冬です。
いよいよ冬が始まります。
でも、朝は寒いですが、日中は気温が上がってポカポカになりそうですよ。
あ、そして今日から蟹が店頭に並びます。
いよいよ来ました~~って感じ。
毎年のことですが、気分がワクワクしますね。蟹大好きなので(笑)。
で、メディカルエステ。
今日はトラネキサム酸の解説です。
トラネキサム酸(トランサミン)は人工合成されたアミノ酸です。
抗炎症作用が主ですが、ご存知のように皮膚科領域では、ビタミンC同様に肝斑治療の内服薬として使われます。
副作用はほとんどなく安全な薬です。
怪我、手術などで出血しているような場合には抗プラスミン効果によって止血作用がありますが、普通に健康な人が長期に内服しても血が固まるような副作用はありません。
ただ、脳梗塞、心筋梗塞、血栓性静脈炎などには血栓を溶解する作用があるので慎重投与です。
1962年に開発されています。
当クリニックでは肝斑治療に内服薬として患者さんに飲んでもらっています。
肝斑は原因が分からないことが多いのですが、ビタミンCとトランサミンの内服で約3~4か月くらいで肝斑は薄くなってきます。
で、3,4か月後には患者さんの意向を聞いて、ビタミンCだけにしたりします。
トランサミンは続けて飲んでいても安全で、肝斑の再発予防にもなります。
今日はちょっと導入からお話がずれてしまいました。
明日はもう一度トラネキサム酸です。