切り傷擦り傷の治療
ガラスで指を切ってしまった。転んで顔に擦り傷を負ってしまった。
そんな時こそ、形成外科を受診してください。
形成外科医は皮膚外傷のスペシャリストです。
特に他院での治療後の傷痕や、気になる顔の怪我、色素沈着等は形成外科の治療分野です。
応急処置
すりむき傷や切り傷はよく洗うことです。
泥、ほこりを十分水道水で洗い流しましょう。
しっかり洗い流さないと泥、石ころが組織の中に入ってしまい、黒く残ってしまう場合があります。
特に顔では注意が必要です。
傷の治療
消毒し、抗生物質入りの軟膏を塗ります。
傷にくっつかないガーゼで傷を保護します。
乾かして治すと傷が早く治ったような気がしますが、実際はそうではなく、傷は汚く治ってしまいます。
ウェットな状態で治すと傷はきれいに治ります。
治療後
いったん傷が治療しても、
紫外線防止、ケロイド防止が必要です。
傷の場所に紫外線があたるとシミになって消えなくなることがあります。サンスクリーン剤をきちんと塗りましょう。
また、体質や傷の場所によっては、傷が1ヶ月後より赤く盛り上がること(ケロイド)があります。(関節の場所など)こうなると形成外科的治療が必要になります。
治療期間
傷が完治して落ち着くまでには、約1年かかります。
ケロイドになるような場合には根気よく治療することが大切です。
内服療法、圧迫療法、テーピング療法などがあります。
内服薬法
最低3ヶ月〜6ヶ月
圧迫療法
圧迫により傷あとの盛り上がりを平らにし赤みをなくします。
テーピング療法
テープを長く貼る程傷は目立ちにくくなります。