いぼ・うおのめ
いぼとうおのめは一般の方には見分けがつきにくいことがありますので、まずは専門医にご相談ください。
いぼ
原因
いぼとは、皮膚の一部が盛り上がった小さなできものです。自覚症状はほとんどありません。主な原因は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の感染によるものです。健康で正常な皮膚へは感染しませんが、傷などがあるとウイルスが侵入し、表皮細胞に感染し、いぼを作ります。好発部位は手や足の指で数mm~1cm程度のできものができます。
1つだけできる場合と多発する場合がります。長期間放置すると多発し、治療が長期化することがあるので早めに治療が必要です。
足の裏のいぼはうおの目と似ていて、見分けがつきにくく、市販薬を用いると、悪化することもあります。また、自分で削ったりすると痛みが増す場合があるので早めに受診してください。
またいぼを触っていると、手にうつったり広がったりするので触らないようにしてください。
他者への感染力は強くないため、プールやお風呂などを控える必要はありません。
同じいぼでも「水いぼ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)」は、原因となるウイルスも症状も異なる別の病気です。治療法も異なります。
治療法
液体窒素で凍らせる、冷凍凍結療法を1〜2週間に1回行います。
漢方薬(ヨクイニン)や免疫力を高めるため補中益気湯の内服も行います。
うおの目
治療はうおの目にスピール膏を貼って、うおの目を柔らかくしてから削る治療が一般的です。
ご高齢の方の場合、足の骨の変形もあって難治性です。
足裏や足の指の間のうおの目の場合、自分で削るのが難しく、痛くなったら削りに来る方も多いです。
脂漏性角化症(老人性イボ)
脂漏性角化症は、中年以降の方によく見られます。ウイルス性のイボと異なり、紫外線や摩擦が原因でできる黒い少し膨らみのあるできもので、手のひら、足の裏以外の部位に出来ます。日光を浴びやすい顔や、日光の影響を受けない脇や、腹部にもできます。
治療法としては凍結療法が一般的なのですが、治療後半年~1,2年程度色素沈着を起こしますので注意が必要です。
治療法
当クリニックでは下記の治療方法を行っております。