トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 810 頭の脂漏性角化症
日々に新たに 810 頭の脂漏性角化症
3月になりました~~(喜)。
トンネルを抜けてやっと明るい出口に出た~~って感じです。
春が来た~~、もう春ですよ~~ってちょっと浮かれ過ぎか!
この時期はスギ、ヒノキの花粉が飛んで、アレルギー性鼻炎の方や普通にしていても肌が荒れる人が続出します。
皆様もお気を付け下さいね。
特に理由もなく顔が赤く痒くなります、、。
まずは顔のシミに行きたいところですが、ここはぐっとこらえて頭からです(笑)。
頭は老化による脂漏性角化症が出来やすい部位です(もちろん顔にも多いできものです)。
高齢者になると男女問わず頭の毛が薄くなりがちです。
そういう状況で日光にさらされると出来やすいのが脂漏性角化症(盛り上がった茶色いシミ様のできもの)なのです。
日光角化症もそういう原因で起こります。
ダーモスコピーでよく診て、腫瘍が脂漏性角化症であり、良性を判断された場合は冷凍凝固摘出を行います。
これは一般的によくしている治療で、腫瘍部位を液体窒素で凍らせて腫瘍を剥がしとります。
時間は10秒~20秒。
もちろん、これは保険適応です。
治療後も生活はいつもと変わりません。当日の洗髪もOKです。
再診は通常2週間くらいです。
再診時に残った脂漏性角化症をもう一度冷凍凝固することもあります。
脂漏性角化症の場合は大体、2回くらいですっきり取れてしまうことが多いですね。
もちろん、その部位が禿になったりはしませんのでご安心下さい。
ただ、日光角化症の場合は注意が必要です。
日光角化症と思っても悪い細胞が潜んでいることがあるのです。
ダーモスコピーで診て、ちょっとあやしいと思ったら、生検(局所麻酔下に一部組織を取って病理検査をする)を行うことも珍しくありません。
ご心配の方は、やはり早めに皮膚科や形成外科を受診するといいと思います。