トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 816 肝斑
日々に新たに 816 肝斑
今朝は起きてビックリ、、。
この時期にはありえない雪!積もってます、、。なごり雪どころか真冬の気温と積雪、、。
春はまだまだという感じです、、。
そうそう、昨日の午前中雪が積もりだしたので、手術の合間に融雪の装置をオンにしようを思ってスイッチのある部屋に行ったところ、既に融雪はオンになっていました。
スタッフの誰かが先に行動してくれたようです。
こういうのって無茶嬉しいのですよね。
患者さんが不便にならないように先に行動を起こしてくれる。
僕が常々言っていること(思いやりの医療=医は仁術)を実践してくれた。
スタッフの誰かは分かりませんが、僕は本当に嬉しく思っています。
有難う!感謝しています。
僕の心がほんわか暖かくなりました。
僕は優秀なスタッフに恵まれて幸せ者です。
顔面に多いシミとして他には肝斑があります。
肝斑は頬だけではなく、おでこや唇と鼻の間にできることもあります。
肝斑の原因はよく分かっていないのですが、ホルモンの作用もその原因と言われています。
治療は大体決まっています。
ビタミンCやトランサミンの内服、家では当クリニックオリジナルクリーム(VC,HA,HQ)やエクイタンスなどの塗布です。
さらに肝斑を薄くしたい方にはビタミンC、トラネキサム酸イオン超音波導入が奏功します。
徐々にですが、大体3か月くらいで肝斑は薄くなり、化粧をするとほぼ目立たなくなります。
ただ、安心してここで治療をやめてしまうと、肝斑は再発することが多いので注意が必要です。
HA、HQなどは使わなくていいのですが、せめてVCクリームを常時使用し、ビタミンCの内服だけは継続しておいた方がよいと思います。
肝斑にはレーザーは厳禁ということになっていますが、最近ではビタミン導入に抵抗する頑固な肝斑にはレーザーを当てる施設もあるようです。
結果に関してはいい場合もあるようです。
でも、ほどんどの肝斑は内服、クリーム、ビタミン導入で薄くなってしまうので、当クリニックではレーザー治療は行っておりません。
あと、肝斑と老人性色素班が重なっているような部位(頬など)もあります。
この場合は老人性色素班のレーザーで先に剥がしとってから、肝斑の治療をするようにしています。
また、肝斑の上に脂漏性角化症ができることもよくあります。
この場合も脂漏性角化症を剥がしとってから肝斑の治療をすることになります。
このようにその人の顔の状況をきちんと診ながら、一番いい治療を提供しようと思って日々診療しています。