トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 863 湯たんぽのやけど

日々に新たに 863 湯たんぽのやけど

さてさて、昨日に引き続き治りが悪い下腿のお話。

下腿は湯たんぽのやけどが多発する部位でもあります。

そもそも、一時期というか随分昔(30年くらい以上前かな?)湯たんぽでやけどする人が多かったのですね。

で、熱傷学会の啓蒙もあったのだと思いますが、やけどに懲りて湯たんぽを使う人が減ったのです。

替わりに電気毛布などを使って暖かくして寝る人が増えた。

で、湯たんぽによって下腿をやけどする人が随分減ったのです。

僕はいいことだな~~と思って喜んでいたのですが、ここ最近10年くらい前からまた湯たんぽを使う方が増えてきたようです。

その理由はエコ!や郷愁?

湯たんぽを使うのは環境に良い、エコであるというエコ思考の考え方が出てきて、また湯たんぽによるやけどが増えてきてしまった。

でも、お湯を沸かすにもガスや電気がいる。

果たしてエコなのか?という議論はさておき、医者の意見としては湯たんぽを使用する人が増えたのは本当に困ったものだと思っています。

理由は、下腿にやけどをする方がとても多くなったのです。

先日も言いましたが、湯たんぽによるやけどは2度~3度の熱傷が多く本当に治りが悪い。

今年の冬もそうでしたが、中学生や高校生のお子さんに湯たんぽを使用させて、ひどいやけどを起こして来院されるお子さんが多い。

これ、ある程度親に責任があると思いますよ、ホントに!

湯たんぽはエコで安上がりなのかも知れませんが、やけどをしてしまったら病院に通院し(費用がかかる、時間もかかる)、何よりも黒ずんだやけど痕が残ってしまうことになるのです。

特に女子は最悪です、、。

これってエコじゃないじゃないですか?

はっきり言わせてもらいますが、湯たんぽは禁止にして欲しい。

湯たんぽを使っている方は是非とも来年の冬から使うのを止めて欲しいと切に思っています