トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 934 主婦湿疹 2

日々に新たに 934 主婦湿疹 2

昨日のブログで梅雨明けの話をしていたら、昨日やっと梅雨明け宣言が出たようです。

まあ、とりあえず夏が来た~~。

金沢はやっぱり梅雨明けが遅いですね、、。

なんとなくもう夏が半分過ぎた感じの頃に梅雨明け。

和歌山に住んでいた小さい頃の体験から、梅雨明けは7月初旬というイメージがあるので、なんだかな~~ってついつい思ってしまいます。

手掌は角質層が厚く、汗腺が多く、脂腺を欠く部位です。

普通は、外界からの刺激に強力に抵抗できる機能を持ち合わせていますが、一旦角質層にダメージが起きると回復しづらいのが特徴です。

つまり、繰り返す刺激により、保湿機能低下やセラミド(角質細胞間脂質)が溶出しやすくなり、乾燥が酷くなるのですね。

この悪循環によって、主婦湿疹はなかなか治りにくくなり、再発も起こりやすくなる。

特に冷え性の方では、末梢循環不全のために、角質障害の回復はさらに遅れることになる。

で、考えたのが、どこでもおこなっている普通の主婦湿疹治療に漢方薬治療を取り入れてはどうかということでした。

角質機能を回復させ、セラミドの生成を活発にする漢方薬というと、、、。

で、色々ある漢方薬の中で、まずは温経湯を試してはどうかということになります。

温経湯を軸に手の体質の改善というか、主婦湿疹を根本的に治療してみたいという考えが湧いてきたのですね。

もちろん、他の漢方薬の、例えば桂枝茯苓丸加薏苡仁なども、軽視茯苓で抹消循環を改善させ、ヨクイニンで手掌に潤いを与えることができる。

漢方薬はその人に合ったものを探していくというのが基本スタイルです。

で、今は、一般的なステロイド軟膏療法や抗アレルギー剤の内服治療、保湿治療に加えて、漢方治療を試すようにしています。

とにかく、何とかしてよくなって欲しいと日々思っています。