トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 939 蕁麻疹 4
日々に新たに 939 蕁麻疹 4
昨日はやはり車で来て正解でした。
やはり台風です。
朝7時頃から強風、土砂降りで夕方帰る頃にもまだ雨嵐~~。
今朝は歩いて来ましたが、犀川の濁流と水かさの多さにビックリでした。
25年金沢に住んでいますが、あれだけの犀川の水かさの多さを見たことがありません。
土地の低いところは大丈夫なのか?と思ってしまうほどでした、、。
さて、蕁麻疹。
漢方薬を処方する目安というか、ある程度の傾向はあるようです。
漢方薬はエビデンスがはっきりしていないので、それぞれ先生によって使い方は異なるようですが、大体の傾向をいうと、
例えば、葛根湯は感染症や風邪で悪化する蕁麻疹に効くようです。
また、コントロールしにくい頑固な蕁麻疹には、体質改善目的で十味敗毒湯が良いようです。
まずは頑固な蕁麻疹には、茵蔯五苓散がファーストチョイス。
消風散などはやたら痒い蕁麻疹にいいようです。
痒みが少なく、膨疹後にむくみが残るような場合は五苓散。
まあ、大体そんな感じな様です。
寒冷蕁麻疹には、麻黄附子細辛湯も著効することがあるようですね。
しかし、これはあくまでも一応の指針であって、実際の治療はなかなか難しい、、。
でも、こういうことを悩み、考えながら患者さんを治療していくことは、患者さんにとってとてもいいことだと思うのです。
ただ、「これ飲んどいて!」と、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤を出すのはどこでもしている治療です。
だから、僕としてはもう一歩踏み込んで、あの手この手で、なんとかいい方向、治る方向に行かないものだろうかと考えながら治療したいと思っています。
やはり、医療に大切なのは医者の情熱というところでしょうか、、。
最近特にその情熱の必要性を感じています。