トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 940 脂漏性湿疹 1
日々に新たに 940 脂漏性湿疹 1
今日は手術日です。
だんだんお盆休みが近づいて来ました。
当クリニックのお盆休みは8月14,15日です。
明日は山の日ですが、この山の日の休日が出来てからどうもお盆休みとがかみ合いません。
ペースを乱されてしまっています。
山の日は、出来ることなら、休日のない6月に制定して欲しかったな~~とついつい思ってしまいます。
脂漏性湿疹とは顔面、頭部、眉毛、鼻唇溝などの脂漏部位に好発する皮膚炎のことです。
常在真菌であるマラセチアやアクネ菌によるリパーゼによって生じる遊離脂肪酸がさらに炎症を助長します。
一般的な治療は、まずは、ステロイド剤と抗真菌剤を塗布し、炎症や痒みが治まってきたら、抗真菌剤のみ塗ることで良くなります。
また、ビタミンB2,6、抗アレルギー剤の内服も効果的です。
乳幼児や幼児の脂漏性湿疹はスキンケアをきちんとすることで軽快することが多いのですが、成人型というか大人の脂漏性湿疹は再発しやすいのが特徴です。
顔の鼻唇溝や眉毛の脂漏性湿疹は赤くて目立ちます。
角質層が荒れるために、皮膚表面に角質のボロボロが出来てきます。
これが嫌で、洗顔の時についついこのボロボロを擦り取りがちで、すっきりしてその時には気持ちいいのですが、これがまたなかなか治らない原因になります。
頭の場合も、フケ様のものが頭皮に付くので、シャンプーするときにフケを擦り取ろうとしがちです。
毎日、きちんと洗髪をしているのに全然良くならないという方も多い。
この場合も、フケを取ろうと思って一生懸命地肌を擦ることが治らない原因になります。
つまり、ここでも湿疹治療の原則、掻かない、擦らないというのがとても大事になってくるのですね。
再発もしやすいし、しつこい脂漏性湿疹ですが、きちんと治療すると良くなります。
なかなか治らないという方は、擦らないことを原則にして治療してもらいたいと思っています。