トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 1022 メディカルエステ グリコール酸ピーリング

日々に新たに 1022 メディカルエステ グリコール酸ピーリング

12月~~。

師走です。

だんだん寒くなって空気が乾燥し、体がカサカサして痒くなる皮脂欠乏性湿疹の患者さんが多くなっています。

部屋を加湿するのも大事ですが、お風呂上りに保湿ローションを塗るのもいいと思います。

最近ヒルドイドローションが人気な様ですが、このローションは血行促進と保湿機能はありますが、アンチエイジング効果はほぼ望めません。

SNSの拡散やウワサなどに騙されず、事実をきちんと認識してもらいたいと切に思っています。

さて、今日からはメディカルエステの中のピーリングのお話。

まずは、グリコール酸ピーリングです。

このピーリングは、思春期の学生さんや脂性肌の方向きです。

顔がアブラギッシュで、べたべたしていてニキビの詰まりが沢山あるような場合に適応があります。

また、胸や背中のニキビの詰まり、腕の毛穴のブツブツを改善するのにもいいと思います。

従って、乾燥して肌が荒れてニキビが出ているような場合には不向きなピーリングです。

僕の方針として、ニキビ治療に関しては保険治療内でニキビが改善すればそれでいいと思っています。

わざわざ最初からピーリングを行って代金を払うことは無い。

いつもまず保険治療をして、それでもなかなか治りにくいニキビに対してケミカルピーリングをお勧めしています。

ちょっと話は逸れますが、先日、レーザー脱毛を希望する患者さんがいらっしゃいまして、全身の脱毛を希望され、診察しましたが、毛は産毛がほとんどでレーザー脱毛する必要がないと判断し、お断りしました。

レーザー脱毛をする必要がないからです。

レーザー脱毛に関してはやり過ぎにご注意下さい。

はっきり言いますが、毛のない人はいません。

濃いか薄いかの違いです。

濃い方は脱毛すればいいと思いますが、産毛をさらに脱毛してつるつるで毛のない肌を目指すのは全くの行き過ぎです。

医学的常識をもってきちんと判断し、患者さんに頼まれても不必要は事は絶対にしない。

これ、医者の少なからず良心だと思っています。

医は算術ではありません。

絶対的に、医は仁術です。