トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 812 老人性色素斑
日々に新たに 812 老人性色素斑
”灯りをつけましょぼんぼりに~~”のひな祭りですよ~~。
女の子の成長と幸せを願う日ですね。
ひな祭りや端午の節句は日本の昔からある子供の成長と幸せを願うとてもいい習慣だと思っています。
そうそう、顔のシミの話に戻します。
患者さんは脂漏性角化症と老人性色素斑の区別がつかない方が多いようです。
もちろん両方が混在している場合も多々あります。
ダーモスコピーできちんと診断し、老人性色素斑にはレーザーを使用し、脂漏性角化症は冷凍凝固で治療します。
その他には、老人性のイボ(この治療については以前ブログに詳しく書いています)もあります。
これも液体窒素で凍らせて取ります。
老人性色素斑はシミ取りレーザーを使うと1回の照射で80~90%剥がしとることが出来ます。
IPLなどの光治療では何回照射してもシミはちょっと薄くなる程度でちゃんと取れません。
これは皆さまに是非知っておいて欲しい知識です。
老人性色素斑でも、古いというか長年放置しておいたようなものは色素の層が厚くなっているので、1回の照射では全部は剥がしとれない場合もあります(一回では表層の色素が邪魔して深層の色素までレーザーを到達させることができないのです)。
それと、老人性色素斑でも色の薄いものはレーザーには反応しないような場合もあります。
で、あまりに色が薄い場合は、オリジナルクリームのVCクリームやHA・HQクリームを塗りながらビタミンCと漢方薬内服で治療することになります。
つまり、老人性色素斑はある程度色が濃くないとレーザーが効かないのです。
また、肉眼的に同じような老人性色素斑に見えても、全体的にベターと色素があるものと、細かい粒子の色素が沈着しているものとがあります。
前者の場合は、約1週間で剥がれ落ちるのですが、後者の場合は剝がれ落ちない。
もちろん、後者の場合でも剥がれなくても次第に茶色は薄くはなってきます(半年以上かかります)。
僕はレーザー照射でのシミ取りを本当に沢山しています(もう20年もやっています~~)。
そういう状況なので(年間約400~500件のシミ取りを行っている)、様々な経験と知識を持っています。
シミの性格というか、状況に合わせて、あるいは患者様の予算にも合わせて、いつもベストの治療を提案しています。