トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 813 老人性色素斑
日々に新たに 813 老人性色素斑
3月になって周りが明るくなったと実感しますね。
3月は学校の卒業式、入試などあって皆さん忙しそうです。
クリニックもその影響は受けますが、基本的には外来がとても忙しくなってくる時期です。
今日は土曜日でちょっと大変かもしれません。
老人性色素斑をレーザーで取った後のケアはとても大事になります。
約1週間後、しみは剥がれてピンク色か赤い状態です。
患者さんはとても満足そうです。
しかし、レーザー照射約1か月後、その人の肌質によって剥がした部分が茶色くなることがあるのです。
これはメラニンの過剰反応で、日焼けをすると皮膚が黒くなるのと同じ原理です。
稀ではありますが、はじめからあったシミより茶色が濃くなることもあります。
でもこれはシミの再発ではないのです。
そこをきちんと理解してほしい。
で、ここからきちんとケアしないといい結果は得られない。
何としても、半年~1年後に80%のシミがちゃんととれている状態に持っていきたいのです。
そしてこのことはレーザー照射前に口を酸っぱくして説明しています。
経過を説明したパンフレットも必ず渡しています。
照射後は、ビタミンCの一日1000ミリ以上の摂取も必要になりますし、オリジナルクリームのVCクリームやHA、HCクリームも塗りながら茶色が薄くなってくるのを待ちます。
そして、同じ人の顔でも、頬とこめかみのシミ取りをした経過は違うこともよく経験します。
頬が1か月後茶色になっても、こめかみの部分はピンク色で良好な経過をたどっていることもあります。
この理由は僕も良く分かっていませんが、恐らく、同じ人の顔の肌でも、メラニンの活性度が高い部分とそうでない部分があり、それが同じ人の顔でもそれが混在しているのが原因だと思います。
こういうことをシミ取りを希望する患者さんには良く分かっておいてほしいと思っています。