トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 838 思春期のニキビ
日々に新たに 838 思春期のニキビ
大分気温が上がってきました。
まあ、4月なので当然と言えば当然ですね。
帰り道にある桜の木はいつも早く開花してくれるのですが、今年はまだ3分咲きくらいです。
やはり例年より開花は遅れています。
でも、今週末にはどっと桜が開花しそうで、やっと春を実感できそうです。
今日、4月4日は僕の誕生日です。
僕は桜の綺麗な時期に生まれたんだな~~と、毎年この時期になるとちょっと嬉しくなります。
さて、思春期のニキビです。
これは成長に伴い起こりうる現象で、ある程度はしょうがないと思うのですが、やはりきちんとコントロールするというか、なるべくニキビを悪化させないことが大事になると思います。
ニキビケアをきちんとしておかないと、ニキビ瘢痕(クレーター状)になってしまう。
そして、このクレーターを治すことはかなり難しくなる。
外来で、女性、男性を問わず、ニキビ瘢痕(クレーター状)を治療して欲しいと言って来院される方も多くいますが、こうなるまでにちゃんとニキビ治療をしていればよかったのに、、と思ってしまうことしばしばです。
つまり、思春期のニキビはある程度出るのはしょうがないとして、ひどくならないように、あるいはニキビ瘢痕にならないように治療する。
これが治療目標だと考えています。
そのためには、擦らないで洗う洗顔方法、ビタミン、漢方薬の内服は継続して行う必要があります。
さらに、なかなかコントロールできないニキビには、ピーリングやビタミン導入なども必要なこともありますし、色々な手を使って多角的にニキビが出ないようにコントロールする。
これが肝心なところなのです。
これには、お母さんというか、保護者の協力とご理解が必要になります。
ご家族も、ニキビは青春のシンボルという考え方はもうしない方がいいと思っています。
詰まる所、親の理解がないとニキビ治療は難しいのです。
きちんとしないと大人になって本人が困る。
はっきり言うとお子さんが可哀想です。
治せるものは治した方がいいに決まっている。
大人になってツルツルの肌でいたいがために、思春期ニキビは、せめてビタミンの内服やクリームの塗布など、保険が効く範囲で治療した方がいいのです。
今の時代、親が「ニキビなんて放っておいたらいい、そのうち治る」という考えではいけないと思っています。