トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 887 神経線維腫
日々に新たに 887 神経線維腫
なんだか空がどんよりしてきました。
いよいよ梅雨~~って感じ。
昨夕は歩いて帰ると湿気が肌に纏わりつきました、、。
つい2日前までは爽やか~~って言ってたのですが、、(笑)。
季節はすぐに変わりますね、、(汗)。
そうそう、皮膚の良性腫瘍の1つに神経線維腫というものもあります。
皮膚に出来るものは、末梢神経から発生するものです。
治療はこれも切除縫合。
形成外科外来で普通に出会う腫瘍です。
普通は皮膚に一個ほどできるような場合が多いですね。
大きさは1センチ程度。
これが全身に発生するような疾患は、聞いたことがある人もいらっしゃると思いますが、レックリングハウゼン病。
全身に多発する神経線維腫が特徴です。
また、カフェオレスポットも伴うことが多い。
レックリングハウゼン病は常染色体優性遺伝の遺伝疾患です。
ただ、両親に症状がなく、突然変異的に起こることもあります。
生下時に、皮膚にカフェオレスポットが6個以上あるような場合は要注意と言われています。
カフェオレスポットは扁平母斑と区別がつかきません。
ただ、茶色いあざが6個以上あるお子さんは将来神経線維腫症(レックリングハウゼン病)になる可能性があるので注意が必要です。
日本においての発生は10万人に30~40人と言われています。
まあ、まれに外来でもレックリングハウゼン病の患者さんを診察することはあります。
以上、一つくらいあるような柔らかめの神経線維腫は取ってしまえば全然問題ありませんのでご安心ください。