トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 889 混合腫瘍
日々に新たに 889 混合腫瘍
今日の午後は都合により、午後の外来は2時に締め切りになります。
今日来院されたい方は、出来るだけ午前中にお願いいたします。
そうそう、皮下腫瘍の1つに混合腫瘍というものもあります。
僕の経験では、顔面特に耳の前などに発生しやすいようです。
この腫瘍はもちろん良性です。
皮膚の上から触ると、少し硬めです。で、可動性良好でコロッとしている。大きさは大体2~3センチくらい。
摘出はさほど難しくありませんが、予想よりも深いことが多い。
ちょっと厄介なことは、耳の前は顔面神経が走っている部位なので、重々に気をつけなければいけません。
これも愛護的に神経を分け入り、周りの癒着をそっと剥がし、コロッとした腫瘍を取り出します。
色は乳白色。
このように皮下腫瘍は、出来る部位によって簡単に摘出出来る場所もあるし、摘出に非常に神経を使う部位もあります。
僕は一番気をつけなければいけないのはやはり顔面だと思っています。
大事な神経がいっぱい走っているし、重要な血管も多い。
まあ僕は形成外科医で、約30年もやっていますから、顔面の腫瘍摘出の経験はかなり沢山ありますが、それでもいつも気を使いながら慎重にならざるを得ない。
傷も出来るだけ目立たなくさせたい。
そういう気持ちでいつも顔面の皮下腫瘍を摘出しています。