トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 894 唇の腫瘍

日々に新たに 894 唇の腫瘍

今日は鮎解禁日なようです。

犀川を渡る時、太公望たちが竿を出していました。

毎年の光景ですが、今年は釣り人の数が少ないような気がしました。

今年は犀川は鮎が少ないのでしょうか?

鮎釣りをしている人を見ると、自分の小さい頃のことを思い出します。

古座川で鮎釣りをしていた映像が蘇ってきて、あの頃は楽しかったな~~ってなんだか心がほんわかします。

さて、腫瘍ですが、当クリニックで治療する腫瘍としては大体今まで書いてきたようなものが多いと思います。

あ、そうそう、唇の血管腫(赤く膨れたできもの)やホクロもよく摘出しています。

唇にはブヨブヨした粘液嚢腫というのもできます。

粘液嚢腫に対しては、始めは冷凍凝固で1週間に一度、数回治療しますが、それでも凹まない粘液嚢腫は摘出します。

これも簡単な手術です。

唇の部位に出来やすい腫瘍は、粘液嚢腫、血管腫、色素性母斑などです。

いずれも治療は摘出なのですが、唇の部位は縫合線がほとんどわからなくなります。

腫瘍の大きさにも寄りますが、1センチくらいのものを摘出しても唇の変形もほぼ残さず治療できます。

先日も下口唇に血管腫のある患者さんがいらっしゃいました。

本人は今まで2件医療機関に行って、一つの医療機関では悪性じゃなからそのまま様子を見て下さいと言われ、もう一つの医療機関では、摘出すると唇が変形すると言われ、困り果てていました。

僕が「摘出は簡単です。唇の変形も残りません」と言ったら、「ほんとですか~~?」とまだ半信半疑な様でした。

僕自身は沢山手術をしてきているので確信をもってそういうのですが、どうしてほかの先生はそんなことを言うんだろう?と不思議でなりません。

自分が手術したくないからでしょうか?

治療が面倒なのでしょうか?

自分が責任を負うのが嫌なのでしょうか?

とにかく良く分かりません、、。

唇の血管腫は目立ちますし、ちょっと傷つけると出血がなかなか止まらない。

もちろん悪性ではないですが、やはり摘出した方が良いものだと思います。