トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 904 切り傷の治療 3
日々に新たに 904 切り傷の治療 3
最近は通勤時に腕を大きく振るようにして歩いています。
いわゆる本格的ウォーキングスタイルなのですが、これ、結構いいです。
人から見れば、歩く姿はちょっと奇異に見えるかもしれませんが、腕を振ることによって、大胸筋や肩周囲の筋肉のボリュームが増えました。
同時にカロリー消費もただ歩くより50%くらいアップしています。
人目を気にする方はちょっと恥ずかしいかも知れませんが、ウォーキングをなさっている方は是非、腕を思い切り振って歩いて欲しいと思っています。
切り傷はすべて縫わなければいけないということはありません。
もちろん傷が深い場合には縫合が必要であることは言うまでもありません。
例えば、指の先端で傷も浅い場合は、ステリテープなどで寄せるようにしてテーピング固定をする場合も多くあります。
しかし、指関節や手掌などの場合は縫合した方が良い部位です。
指は使う時、曲げたり伸ばしたりする部位なので、関節にかかる切り傷は基本的に縫います。
また、手掌はテープ固定が難しく、やはり縫合が必要な部位です。
指先の場合の局所麻酔は、指先に注射を打つととても痛いので、oberst(オベルスト)ブロック麻酔といって、指の根元に細い針で麻酔を行います。
この麻酔方法はほどんと痛くありませんのでご安心ください(本当です)。
手掌の場合は直接切り傷の部位に麻酔をせざると得ませんが、これも切れている部分の皮下組織に針を挿入することにより痛みはかなり軽減されます。
僕は、麻酔注入速度も出来るだけ遅くして、痛みを軽減するようにしています。
当クリニックでは、直接切り傷の近傍の皮膚から針を刺入することはしていません。
できるだけ痛くない治療を日々実践しているので、ほとんどの患者さんはあまり痛くなかったとおっしゃいます。
もちろん、麻酔をする以上全く痛くないということはありませんが、実際の感覚としては、少しつねられる程度と思って頂いて良いと思っています。