トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 906 刺創 1
日々に新たに 906 刺創 1
さてさて、いよいよ梅雨前線が本州にかかって来ました。
金沢も今日くらいから雨マークばかりの1週間のようですね。
本格的な梅雨になりそうです。
集中豪雨にならなければいいのですが、、。
切り傷の説明が大体終わりました。
で、今日からは刺創です。
まずは、シャープペンや鉛筆の芯が刺さったような傷。
これも時々あります。
芯が刺さっていたら芯は必ず取り除きます。
しかし、この刺し傷の厄介なところは、芯が抜けても芯の粉が組織に入ってしまい、黒くなって残ることです。
刺してすぐに来院された場合、なるべく大きな黒い粉は取り除いてあげるのですが、微細な黒い粉は鋭利なピンセットを使ってもほとんど取り除くことは出来ません。
で、外傷性刺青の状態になって残ります。
しばらくして傷が治ると、刺したところはホクロのように見えます。
黒く残っていても感染を起こすことはありません。
どうしても取り除きたい時には、黒い部分を切除縫合する以外に治療法はありません。
鉛筆を刺した年齢にもよりますが、子供さんが小さい時には局所麻酔は無理なので、もう少し大きくなるのを待ってから治療を行うことになります。
シャープペンや鉛筆の芯が刺さった傷はそれなりに厄介だな~といつも思っています。