トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 932 ジベルバラ色粃糠疹

日々に新たに 932 ジベルバラ色粃糠疹

当番医があるとなんだかペースが乱れます、、、。

今日から8月ですが、7月はとっても忙しい外来でした。

例年のトータルの外来人数を超えている、、(汗)。

一日外来平均人数は200越えかも知れません。

例年、6,7,8,9月は無茶忙しい、、。

10月になるとちょっと落ち着いて来ます。

さて、ジベルバラ色粃糠疹。

これも外来で時々遭遇する皮膚病です。

はっきりした原因はなく発症します。

原因はいまだに分かっていません。

躯幹や上腕に(稀に大腿のこともあります)2~3センチくらいの赤い皮疹が出来て、痒みはあまりありません。

もちろん、痒いという人もたまにはいます。

出始めて1週間くらいで皮疹の範囲は広がってきます。

そのうち躯幹や腕全体に広がってきますが、1~2か月で消退していきます。

治療は特にありませんが、痒みがある場合には弱いステロイド剤を使うこともあります。

人にうつることもありませんし、痕が残ることもありません。

外来で一見して診断が付きますが、患者さんは初めてなのでとても不安な様です。

なにせ、皮疹がどんどん広がって来るものですから、内から来ている病気ではないかとネットなどで色々調べるようです。

外来では、まずは不安を取り除くことですが、「1~2ヶ月で自然と消えてきます。痕も残りませんので安心して下さい」と言っても、1~2ヶ月は皮膚症状が続くので、やはり不安なのですね。

嫌な気持ちはよく理解できます。

クスリを飲んだら早く治るという訳でもないジベルバラ色粃糠疹なので、この疾患は待つしか治療法はありません。

本当に大丈夫か? と思いがちですが、この場合はやはり医者を信用してもらうしかないと思っています。