トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 933 主婦湿疹、進行性手掌角皮症 1
日々に新たに 933 主婦湿疹、進行性手掌角皮症 1
いよいよ夏本番って感じになってきました。
梅雨は明けたのでしょうか?
なんだか梅雨明け宣言が曖昧ですね、、、(笑)。
まあ、もう8月ですから、勝手にしてくれ~どっちでもいいや~っていう気分です。
主婦湿疹も外来でよく診る疾患です。
一般的には、掻痒、発赤、丘疹、小水疱、鱗屑、びらん、亀裂などを呈し、難治性の場合も多いのが特徴です。
再発もしやすい。
これに対し、進行性手掌角皮症は、乾燥、角化、亀裂、指紋の消失などが主体です。
いずれも同じ病態で起こると考えられています。
原因は、石鹸、シャンプー、洗剤、手袋、金属、楽器、パーマ液、ヘヤダイなどなどで接触性皮膚炎をおこすこともありますが、潔癖症の方などは手を洗いすぎて酷くなる場合もあります。
また、エビ、カニ、果物を触ったことにによって起こることもあります。
いわゆるかぶれですね。
医療従事者ではラテックスアレルギーなども主婦湿疹の原因になることも多いので要注意です。
主婦湿疹は外来でよく診る疾患ですが、なんといっても再発しやすいのが特徴です。
治療は、症状の酷いところはステロイド剤を塗ったり、ステロイド密閉療法を行ったり、抗アレルギー剤の内服をしたりというのが一般的ですが、美容師さんなど職業的なものは極めて難治性でコントロールが難しい。
バイトで皿洗いをする人も手が荒れてしまいます。
介護などで、手をアルコール消毒をする人もなかなか治らない。
また、女性では冷え性の方も主婦湿疹になりやすい傾向にあります。
仕事を変わったり、主婦をやめたりするわけにいきませんから、このしつこい手荒れはなかなか治らないのですね。
で、コントロールするのは当然としても、もう少しなんとかならないものかと思っています。