トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 946 酒さ様皮膚炎 2
日々に新たに 946 酒さ様皮膚炎 2
朝も暗くなりました。
蝉の声にかわって、虫の声が聞えるようになりました。
たぶんコウロギだと思います。
日中はまだ暑いですが、朝夕は少し涼しい感じです。
季節は夏から秋へと確実に移行してるようです。
さて、酒さ様皮膚炎です。
これはやっぱりリバウンドの対処が難しいと思います。
もちろん、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤も使いながらの治療ですが、漢方薬のファーストチョイスとしては白虎加人参湯となります。
しかし、これもすんなり効くという訳ではありません。
あの手この手でステロイドからの離脱をする方針は堅持し、患者さんの苦痛と向き合っていかなくてはならない。
患者さんを励ましながら治療を継続していく。
この辺がなかなか大変なところではあります。
少し良くなっても、環境の影響(花粉や埃、日光)などで一時的に症状が悪くなることもよく経験します。
治る過程というのはそういうもので、すんなりとは治らない。
少し良くなってまた少し悪くなってを繰り返しながら徐々に良くなる。
慢性的な皮膚炎の治癒過程とはそういうもので、それも納得してもらっての治療になるのですね。
酒さ様皮膚炎もそうですが、慢性的でこじらせた皮膚炎は、発症から治療を開始する時期が長ければ長いほど治りにくい。
つまり、治るのにはそれなりの期間がかかると思っておいて欲しいと思っています。