トン先生のほんねトーク : 日々に新たに 947 乾癬 1

日々に新たに 947 乾癬 1

夕方はまだ夏の感じですね。

蝉がまだ元気に鳴いていました。

この時期は、日没前までは蝉の声ですが、日没後は虫の声にかわります。

その移り変わりを風呂に入ってストレッチしながら楽しんでいます。

乾癬、これも難治性の疾患です。

教科書的には、鱗屑を伴う紅斑角化性の皮疹で慢性炎症性疾患とあります。

もちろん、ネットで検索して画像をみれば一目瞭然ですね。

皮疹は、膝、肘、頭部などに好発します。

乾癬の病型としては、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、滴状乾癬などがあります。

日本人の発生率は、0.1~0.2%くらですが、近年は増加しているようです。

治療は、ステロイドやビタミンD3の外用、ステロイド+ビタミンD3の配合剤、内服療法をとしては、最近(2017年3月1日)ではオテズラ(アプレミラスト)が発売されました。

先日も、外用剤でなかなかコントロールしにくい患者さんにオテズラを内服してもらいましたが、内服2週間くらいで皮疹は改善しました。

効果は十分にあったと思いますが、内服を続けるには新薬なので高価なために経済的負担が大きいと思います。

それ以外の治療としては光線療法(PUVA、ナローバンドUVB)、生物学的製剤もあります。

乾癬は慢性の疾患で、その症状の程度や皮疹の範囲によって治療法を考えていくのがいいと思っています。

ちなみに乾癬は人にはうつりません。

ご安心ください。