トン先生のほんねトーク : 2017年04月の記事

日々に新たに 857 爪水虫

さて、いよいよ明日からゴールデンウィーク突入です。

で、今日はきっと随分忙しくなりそうです、、、。

まあ、焦らずにやろうと思っています。

さて、爪水虫!

これはとてもしつこい!

以前は飲み薬しかなかったのですが、最近では塗るだけで爪に浸透する塗り薬も出ています。

内服しかなかった時には、長期内服による副作用(肝機能障害など)も出ないように定期的な血液検査も必要でした。

でも今は塗り薬があるので、全身的な副作用はほぼ心配しなくてよくなりました。

爪水虫は角質増殖型水虫をお持ちの方に多いようです。

もちろん、単独の場合もあります。

高齢になると、爪の伸びる速度が遅くなるので爪水虫にかかりやすくなります。

通常はに爪の伸びる速度は1日に0.1ミリ。

10日で1ミリになります。

従って、指の爪は爪の根本の爪母細胞のある部位から先端まで約2cmとして、爪が完全に生え変わるには200日かかるという計算になります。

手の指の爪の伸びる速度はこのくらいなのですが、足の指の爪はもう少し伸びる速度は遅いですね。

高齢者はもっと爪の伸びる速度が遅くなるので、爪水虫が爪の先端から侵入してきた場合、その侵入速度に爪の伸びる速度が負けてしまう。

そういう訳で高齢者には爪水虫の方が多くなるのです。

従って、爪水虫の温床を減らすという意味でも、足の指の爪もきちんと短く切っておくことが水虫菌侵入を防ぐ対策としてとても大切になります。

これは年齢に関係なく、きちんと爪を切ることは爪水虫の予防につながるということです。

若い女性でペディキュアなどをしている方は爪水虫にかかりやすくなるので要注意ですね。

もう一度繰り返しますが、爪水虫は本当にしつこい!

予防としては、爪水虫にならないように普段からこまめに爪を切っておいて欲しいと思っています。

 

日々に新たに 856 水虫

昨日も今朝もなんだか肌寒いですね、、。

今日は手術日で、いつも車で来ているのですが、車の温度計は外気温9度、、。

4月後半ってこんな気温でしたっけ?って感じです。

やっぱり、5月にならないとしっかり暖かくならないのか~~。

さて、角質増殖型水虫は夏ではなく冬に悪化します。

じくじく型、水疱型は夏に多い水虫です。足趾の指の間に多いですね(指間型)。

そうそう、立った時、足の指と指がくっついている方は水虫になりやすい。

足の指と指の間が開いている人はじくじく型にはかかりにくいという傾向があります。

顕微鏡で見ても足水虫の形状にはさほど差はありません。

角質増殖型水虫は女性に多いような気がしていますが、統計学的には男女差はないと思います。

女性の場合はストッキングが硬くなった角質で伝線しやすいのも特徴です。

ストッキングを履いてパンプスで長時間仕事をする方は要注意です。

あと、角質増殖型水虫は高齢者にも多いと思います。

高齢者は要注意です。

というのも、水虫が爪に感染しやすい、、。

いわゆる爪水虫が併発していることが多いのです。

この爪水虫、、なかなか治らない、、。

明日は、爪水虫のことを少し書いてみます。

 

 

 

日々に新たに 855 水虫

今日は雨、、。

でも寒くない雨です。

今週で4月も終わり、、。

いよいよゴールデンウィークに突入です。

朝鮮半島情勢が緊迫しています。

何も起こらなければ良いのですが、、。

そうそう、水虫、、。

じくじく型や水疱型は、痒いので分かりやすいのですが、角質増殖型は症状に乏しく、本人さんも気が付いていない場合が多いので要注意です。

乾燥による踵のひび割れだと思っていたのが実は角質増殖型水虫だったということは多々あります。

冬場に悪化するのも特徴の一つです。

痒みはほとんどありません。

従って一見しただけでは、角質が荒れているだけなのか、角質増殖型水虫なのかはわからない、、。

検査は、角質を少し剥がして顕微鏡でみると白癬菌が発見できます(他医で検査して水虫は見つからない方でも、当院で検査すると水虫が発見されたような場合もよくあります)。

角質増殖型水虫を顕微鏡で見つけることはわりに難しいのです。

男女を問わず、踵の角質が厚くなっている方って結構いますよね、、。

外来でも、イボの治療などで患者さんの足の裏を見た時に、もしかして角質増殖型水虫かもとは思うこともありますが、ご本人の訴えがない場合はこちらからはあまり積極的には検査を勧めてはいません。

恥ずかしいというのもあるのでしょうが、ご心配な方は気軽に申し出て欲しいと思っています。

角質増殖型水虫は結構しつこいです。

角質増殖型水虫には、水虫薬に加えて角質を柔らかくする尿素クリームを併用すると早く治ります。

なので、踵辺りがカサカサしている人は一度検査した方が良いと思います。

ご家族の間でうつし合いっこする場合が多いからです。

日本人の5人に1人は水虫持ちだと言われています。

ご心配の方は皮膚科に行ってきちんと顕微鏡の検査を受けて欲しいと思っています。

 

 

日々に新たに 854 水虫

木の芽が芽吹いて来ました。

柔らかい淡い黄緑色がとても可愛い。

初々しいというか、可愛いというか、ホントに見ている方の気分が和らぎます。

桜が終わって、気候的にはいよいよ気持ちいい季節が到来です(花粉は飛んでいますが、、汗)。

人間や動物の赤ちゃんもとても可愛いですが、この時期の新緑も格別に可愛い~~。

じ~~と見ていると、こちらが何とも言えない幸せな気分になります。

白癬菌つながりで、ちょっと水虫の事も書いておこうかと思います。

ジメジメしてくる6月の頃に水虫は多くなります。

足に多いのですが、手にもうつることもあります。

足も両方の方もいますが、片方だけの方もいます。

水虫は年齢に関係なく感染します。

幼児の手足にも発症します。

水虫はじくじく型、小水疱型、角質増殖型などに分類されますが、どのタイプでも治りにくい、、。

一旦治ってもまたどこかでもらってくる。

だから治るは治るのですが、すぐにもらってくるために治った感じがしない、、。

外では、主にジムや公衆浴場、温泉宿などが感染の危険性があるのですが、どこから貰って来たかははっきりしないことも多い。

ただ、お風呂の中でうつることは無いと考えて良いと思います。

一番はなんと言ってもバスマットでしょうか。

予防は、白癬菌が角質層に浸潤する時間は24時間かかると言われているので、体質的に水虫にかかりやすい方は、ジムや温泉に行ったあとは24時間以内に足を石鹸で、手で撫でて洗い、白癬菌を洗い流してしまうと良いようです。

なかなかしつこい水虫ですが、白癬菌はどこにでもいます。

ジメジメする季節の6月に向けて要注意ですね。

 

日々に新たに 853 胸、背中、脇の白癬

朝は大分明るくなりました。

もう首かけライトはいらないかな~~と思っています。

今朝は雲一つない日本晴れ!

少し肌寒いですが、歩いていて気持ちよかったです。

やっぱり天気は晴れがいいな~~とついつい思ってしまいます。

胸、背中、にある疾患としてはマラセチアと並んで多いのが白癬です。

汗をかく時期に多くなります。

癜風と言います。

脇にも多い。

癜風は一見シミ様に見えますが、茶色(もしくは肌色が抜けている)の患部を擦って顕微鏡で見ると癜風菌が確認されます。

この癜風もかかりやすい方とそうでない方がいます。

体質的にに白癬菌に弱いのだろうと思っています。

同じことは足の水虫にも言えますね。

治療は、抗真菌剤を真面目に塗れば、約1ヵ月くらいで治ってきます。

その間、他人にうつさないようにすることも大事ですね。

お風呂の中でうつることは稀で、ほぼないと言っていいと思います。

白癬菌を擦り取ろうと思って、ゴシゴシタオルで洗うのは感染を広めてしまい逆効果です。

患部は石鹸をつけて手洗いをし、その後抗真菌剤を塗って、肌着もマメに変えるといいと思います。

胸、背中、脇に1~2センチくらいの丸い茶色のシミみたいなのは出来たら要注意です。

早めの皮膚科受診をお勧め致します。