トン先生のほんねトーク : 2017年04月の記事

日々に新たに 847 赤ニキビ

朝歩いて来る時に明るくなり始めるようになりました。

今朝は鳥達の鳴き声が凄かったです。

燕の赤ちゃんかな、、チュルチュル~~~。雀のチュンチュン、鶯のホーホケキョ!

さらに知らない鳥の鳴き声もあちらこちらで聞こえて、まさに鳥のさえずりの大合唱~。

夜明けってすべての生き物が起き出す時なんだなあ~~ということを実感しました。

朝から素晴らしい体験をしました。

やっぱり春ですね~~。

白ニキビにアクネ菌などの菌が感染するとニキビは赤くなります。

炎症が進んで膿を持ち始めます。

この治療にはやはり頻回の面疱圧出やケミカルピーリングなどが必要になります。

もちろん、赤ニキビが広範囲にあり、炎症が強く痛い場合は抗生物質などの内服も必要になります。

ただ、塗り薬はまあいいとしても、ダラダラと抗生物質を内服するのはダメだと思います。

他医でミノマイシンやビブラマイシンを長期に出されている患者さんもいますが、これは止めた方がいい。

抗生物質は本当にニキビが酷い時に使うもので、抗生物質で赤ニキビを出ないように抑えることは間違っています。

当クリニックでは、最近はミノマイシンはほとんど使わなくなりました。

漢方薬にも膿を排出し、化膿を鎮静化させるものがあります。

漢方薬は生薬なので、副作用は抗生物質に比べると格段に少ない。

副作用が全然ないわけではありませんが、西洋医学の薬と比べると副作用はかなり少ないのです。

白ニキビが赤ニキビなっていかないようにお肌の状態をコントロールする。

アンチエイジングもそうなのですが、肌はきちんとかまってあげないといい状態に保てない。

肌とはそういうものだという認識をもっと持ってほしいと思っています。

 

 

 

日々に新たに 846 白ニキビと毛孔性角化症

家の庭の枝垂桜も満開になりました。

植えて9年目ですが、幹も太くなり、花も沢山つけてくれて大分大きく育ちました。

娘も大きくなりましたが、桜の樹もすくすく成長してくれました。

本当に嬉しい限りです。

毎年、毎年可愛く綺麗な桜の花をみせてくれます。

この頃は、もうそのことだけでありがたいな~~と思う心境になりました。

歳をとるってこういうことなのかも知れませんね~~。

白ニキビに効く漢方ですが、これはまた毛孔性角化症にも効く印象を持っています。

毛根部分の抹消循環の代謝を促す効果が期待できることが効く理由だと思っています。

毛孔性角化症の治療は、ピーリングや尿素剤の塗布も有効ですが、なかなかしぶとく、症状は多少は軽快しますが、以前から安価でもっといいものがないかな~~と考えていました。

で、出会ったのが漢方です。

全くつるつるとまではいきませんが、漢方薬の内服でさらなる改善が望めるようになったのは本当に良かったと思っています。

別に漢方治療にはまっているわけではないのですが、治療の一選択肢として処方すると予想以上に効いてくれる場合があって、患者さんも満足だし、治療する側としても本当に有難いなあと思っています。

ただ、色々な種類のある漢方ですが、ある漢方薬は効かない人には全く効かない。

従って、体質を見極めて処方することがとても大切になります。

ニキビ治療の漢方薬も色々あります。

肌の状態を診て、あるいは体質を診てどれを選択していくかが非常に重要なポイントになるのです。

当クリニックは従来のビタミン治療に加えて漢方治療も行っていますが、漢方薬の治療に関しては、一番大事なのは患者さんに合う漢方薬を探していくことだと思っています。

漢方治療は体質(証)によって随分効きが違うものだな~~と妙に感心しているのが本音のところです。

日々に新たに 845 ニキビの種類 白ニキビ

大阪に行ってました。

第60回日本形成外科学会です。

大阪~~ やっぱりコテコテです~~。

金沢にはまず見られないようなコテコテの呑み屋が所狭しとぎょうさん集まってます~~。

一昨夜は曽根崎辺りで女子医大形成外科の同門会の集いがありましたが、やっぱここは大阪やな~~と凄いパワーを感じましたわ~~。

今日もまだ学会は続いていますがが、流石に3日連続では休診にはできません。

で、今日は普通に診療します。

さて、大人のニキビ、思春期ニキビのどちらにも起こるニキビの種類のお話です。

つまり、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビと観点を変えるとこう表現することになります。

まずは、白ニキビ。

これは、皮膚に細かく白いプツプツのニキビがいっぱい広がっている状態です。

稗粒腫ではありません。

白ニキビに感染が起こると赤ニキビになると考えて良いと思います。

白ニキビはニキビの初期の段階なので面疱圧出もしにくい。

毛穴も硬く閉じているので、ケミカルピーリングもあまり効果が期待できない。

この白ニキビを治療するいい方法がないものか~~とずっと以前から考え続けていました。

もちろん、ビタミンB群は皮脂分泌を抑制しますので内服は効果はありますが、もっといいものがないかと一生懸命探していました。

で、やっと見つけたのが漢方薬です。

詳細を公表することは控えますが、結構白ニキビに効いてくれる。

もちろん保険も効きます。

で、証が合えば2週間くらいで白ニキビがかなりなくなる人もいて、外来でこちらがびっくりしてしまいます。

もちろん、患者さんは大喜び!

ホントに、ニキビに漢方治療を取り入れて良かったな~~と思っています。

 

日々に新たに 844 大人のニキビ

昨日は夕方犀川を渡る時に、西の空に満月がポッカリ浮かんでいました。

そして犀川沿いに桜が満開。

西の空に夕日が沈む。

菜の花はないですが、”月は東に日は西に”の状況~~。

宵桜~月は東に日は西に~~って感じでとても幻想的でした。

いいもの見ました~~。

さて、大人ニキビ。

年齢的には、20代~30代後半までの女性の方が多いですね。

女性は生理周期により、どうしてもニキビが悪化しやすい時期があります。

この辺が男子と随分違うところなのです。

まあ、しょうがないのですが、女性の場合、なるべくそうならないように肌をコントロールすることが大切になります。

当クリニックは平成7年くらいからニキビ治療を本格的に始めました(ずいぶん前ですね、、)。

その頃は、医療機関でのニキビ治療が開始され、ケミカルピーリングが全国的に普及していった時代でした。

で、もう22年ニキビ治療をしていることになります。

え~~、そんなに長くなるんだ、、って感覚です。

本当に沢山の患者さんを治療してきたんだなあと感慨深いです。

最近ではニキビ治療に漢方薬も取り入れて、さらにバージョンアップしています。

それにしても、22年って、20歳だった方が40歳を超えるような長い年月なのですね。

赤ちゃんだった患者さんが成人式を迎えてしまうくらい長い年月、。

ニキビ治療をしていた高校生の女の子が、二十歳になり、結婚して、子どもが出来てもまだ当クリニックに時々来院されます。

肌のトラブルがあったら必ず僕のところに相談に来る。

「元気にしてましたか?」などという会話から診察が始まる。

こういうのってとても素敵なことだと思うのです。

かかりつけ医として医者冥利に尽きますね~~(笑)。

本当に有難いことだと思っています。

あ、明日から学会で大阪に行っています。

ブログ開始は金曜日からになります。

 

日々に新たに 843 大人のニキビ

昨日は花冷えでしたが、恒例のお蕎麦と花見の会を楽しんでいました。

桜!満開です。

本当にどこを見ても桜、桜、桜~~。

主計町の公園の枝垂桜はまだ2分咲きでしたので、今週末くらいには満開になると思います。

自宅の枝垂桜もまだ2分咲きです。

気温が低いと桜を長く楽しめていいな~と思っています。

さて、今日は大人のニキビのお話です。

大人ニキビは肌荒れ、乾燥、季節による肌ダメージ、仕事のストレス、不規則な生活が原因で起こります。

皮脂分泌過剰で起こることは少ないですね。

治療方針はなんと言ってもこの肌荒れを治すことだと考えています。

この肌荒れの改善にはビオチンクリームがよく効いてくれます。

初診の方には、ビタミンC,H、B6や漢方薬の内服をしてもらい、大人のニキビのメイク落とし、洗顔剤、化粧水、ビオチンクリーム、VCクリームのサンプルをお渡ししています。

で、大体2週間くらい経ってから再診してもらっていますが、大体はこの治療で肌荒れは改善します。

毛穴のつまりも少しずつ改善してきます。

つまりがなかなか改善しない場合には、肌の状況によってケミカルピーリングなどもお薦めすることもあります。

つまりがある程度改善して来ると、赤いニキビ跡に対しては、ビタミンACH導入が奏功します。

2,3週間毎に大体、4~5回導入をするとニキビ跡も落ち着いて来るので、患者さんも良くなってきたことを実感するようです。

で、またニキビが再発しないように、ビタミンの内服をしながら、大体は1~2か月に1回くらいビタミン導入を行っている方が多いですね。

少し前に出たベピオゲルやデュアックなどは、大人のニキビで肌荒れが酷い人には最初からは使わない方がいいと思っています。

他院で出されて、塗ったところ、肌荒れはさらに悪化し、顔を真っ赤にして来院される方もいます。

ニキビを治しに病院に行ったのに、ニキビと肌荒れが悪化してしまいとても気の毒です。

ニキビ治療はその方の肌の状況をきちんと診て行うことがとても大切だと考えています。